AuthaGraph Chronomap Olympics

AuthaGraph Chronomap Olympicsは、オリンピックの変遷をオーサグラフ世界地図を用いて表そうという試みです。

1896年にアテネで始まった平和の祭典・オリンピック。AuthaGraph Chronomap Olympicsは、各大会ごとにオーサグラフ世界地図を用いて表現し、それらを時系列順に並べることでわかりやすく紹介します。その変遷の可視化を通して複雑な近現代の国際社会を垣間見ることを目的に、1896年アテネ五輪から2016年リオデジャネイロ五輪までの夏季五輪を対象にマッピングしました。ハッチパターンを用いて「大会への参加」「メダルの獲得数」「戦争への参加」の3つを同時に視覚化しています。

 また、平和の祭典はスポーツの名を借りた代理戦争という側面もあります。他2つと並んで「戦争への参加」を指針に選んだのは、各国が国力の強大さを示すために、戦争と平和の祭典のどちらに重きを置いているのかを見分けるために必要だからです。例えば1972年のミュンヘン大会での米ソのバスケットボール決勝のように、国同士の競り合いをスポーツに投影して加熱することもしばしば起こります。その他にも、各大会の記憶に残るトピックを記載しています。

 この制作は2017年6月から始動し、ORF2017やICCのオープンスペース「2017未来の再創造」でも展示を行いました。

※この制作は、インフォグラフィックの研究、教育の一環として行っています。記載しているデータは可能な限り検証を行っているものの、更なる検証を今後行なっていきます。