ι301 フラッシュ棚プロジェクト

合同研究室の整理棚の製作プロジェクトです。壁一面に設置した建て付け棚です。

棚プロジェクト

このプロジェクトは2017年9月14日から21日の期間で開催されました。鳴川研では多領域での構造デザインの研究も進めています。そこで「建築」と「家具」の中間にある「大型建具」のデザインに取り組みました。

このプロジェクトの棚は、壁の凹凸や窓・分電盤に対応した棚板配列になっています。

扉に用いられることの多い「フラッシュ」と呼ばれる構造を応用し、新しい収納方法も提案しています。

模型製作や原寸モックアップなど、実際に手を動かしながら設計を進めました。特に組み立てから最後の仕上げに重点を置きました。組み立て手順を入念にデザインすることにより、普段の設計授業では至らないプロダクト自体の完成度にこだわりました。

 

フラッシュ構造

フラッシュ構造は、角材でハシゴ状の骨組みを作り、その両側に画材を貼った、軽くて丈夫な構造です。構造内部の中空部を収納スペースとして活用できます。フラッシュ構造では、少ない部材で強度を担保することができます。

フラッシュ構造では切る部材が増えて、細かい作業が多くなります。歪みをなくすためには、高いところでの作業を最小限にする工夫が必要でした。

しかし強度の高いフラッシュ構造を用いたことで、棚の下部から製作して、その上に乗っての作業が可能になりました。