Geodome4 – ノースフェイス・ジオデシックドームテント –

 

アウトドアテント、Geodome4は鳴川研とノースフェイスにより共同開発しました。2018年発売。

 

エコノミー航空券でチェックインできる11kgの重さ。2人でも7分で組み立てられる構造。時速100km(25m/s)の耐風性能。2.1mの室内高さ。これらにより

-世界各地への気軽な搬送

-仮設建築物としての構造性能

-立って動き回れる居住性能

が達成され、寝床としてのテントではなく移動住居としてのスペックを持たせました。

Geodome4は1987年にバックミンスター・フラーがノースフェイスUSAと共同開発した2-Meter Domeを参照しながら課題を設定しアップデートを行いました。こうして価格も含め、60年代のカウンターカルチャーが描いた「住むための機械」を提供しています。

 

バックミンスター・フラーが唱えたジオデシック理論に基づく2-Meter Domeは、南極地域、ヒマラヤ山脈極限地域のベースドームとして開発されました。

これに対して、Geodome4はフラーの意思を継承しながらも、設営が簡易で居住性の高いテントとして、幅広いユーザーへの提供を実現しています。

 

  • 2-Meter Domeの特徴

・使用目的:上級者用 例:エベレストのベースキャンプにおける通信施設

・サイズ:直径4m / 高さ2m

・重量:23kg

・組み立て時間:20分(3人がかり)

・価格:80万円

 

   Geodome4の特徴

・使用目的:一般家庭向けに安く利用できるキャンプ用テントとして

・サイズ:直径3m / 高さ2.1m

・重量:11kg(エコノミーシートへの持ち込みが可能な重量)

・組み立て時間:7分(2人がかり)

・価格:18万円

 

Geodome4は半球以上の球体をモデルにして、天井高2mを実現しています。これにより、テントのどの位置でも天井と頭が接触することがなく、自室のように快適に過ごすことができます。

 

2-Meter Domeではアルミの柱を12本使用して、構造を強化しています。一方で、Geodome4ではわずか6本の柱しか使用していません。これにより、テントの軽量化と組み立てやすさを実現しています。もちろん、テントには台風に対する補強機能が必須ですが、Geodome4では、独自に開発した自転車の構造を模した補強機能を加えているため、時速100kmの暴風に耐えられる構造となっています。

 

バックミンスターフラーが掲げる「ジオデシック構造」の思想とノースフェイスの出会いにより開発された2-Meter Dome。Geodome4はこの意思を受け継ぐ最新の「住むための機械」(dweling machine)となっています。

 

製品概要

 

  • 素材:キャノピー/75Dリップストップポリエステル フロア/150Dポリエステルオックス、10000mmPUコーティング フライシート/75Dポリエステルタフタ、1500mmPUコーティング
  • 就寝人数:4人
  • 重量:11.07kg
  • フロアサイズ:230×218cm
  • 全高:210cm
  • 出入り口数:1
  • 収納サイズ:全長73×直径26cm
  • 発売時期:2018年3月中旬予定
  • 価格:¥180000+税