概要

課題

これまで文化的なタブーにより制限されてきた伝統柄の未踏の文様領域を切り拓く。チェック柄がもつ「遺伝子」を、どう継承できるか。

 

目的

織りの構造やチェック柄のDNAを抽出し、構成原理を再解釈・再構築。伝統的チェック柄の継承と拡張を可能にする手法を実践する。伝統格子模様の遺伝子を継承するために、未来に向けて新しい手法を生み出す

 

背景

タータンを含むチェック柄の多くはスコットランドにおいて、家紋のように地域や家系を象徴する紋様として位置づけられていた。

 

 

1.「2次元の掛け合わせ」について

左下から右上にかけて対角線上に、バッファローチェック、タッターソールチェック、千鳥格子、ガンクラブチェック、オーバーチェック、扇格子、グレンチェック、タータン。

 

① 本来チェック柄は1セットのくり返しにより構成される。その配列を伝統柄のDNAとして抽出。

・織りの基本ユニットが2本上、2本下のリズムで繰り返されているため、各伝統柄固有の「成立に必要な最小構成単位」を抽出

・千鳥「ズレを含んだユニット」が1柄を構成するため、最低4マス×4マスが必要不可欠 (6×6、8×8、10×10は正方形)。その拡大率に合わせて、他のチェックを最小単位2の倍数から再構成した。

 

② 継承するための手法として、数値を再構築。

タータンを含む、異なるチェック柄の遺伝子を、経糸と緯糸の掛け合わせによって配置し1枚の布で、既存の伝統柄と“虚数平面”によって現れた未踏領域を同時に眺望できる。

2. 2次元の拡張, 正8角形の掛け合わせ

従来の平面格子に閉じていたチェック柄を、角度・回転・交点リズムといった幾何学的変数によって展開・拡張

・タータンとグレンチェックの掛け合わせ

タータンの定義である「上下左右対称」、および45°・90°回転に対して印象の変化が少ない特性に着目し、45度に交差した際に生まれる交点の連続を「線」として再構築。

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